Posts

研究留学実践ガイド表彰される

知り合いから連絡があった、 UJA(United Japanese Researchers Around the World) という櫂があるのだが、先週大会があって、それで私が執筆に参加した 研究留学実践ガイド がUJA科学広報賞 に表彰されたそうな。 2025年 UJA科学広報賞   このUJAを立ち上げた 佐々木さん は、昔ボストンにいた時に知り合った。サイエンスを語りだすと止まらない人である。シンシナティでfaculty positionをとった後UJAを立ち上げ、今も頑張っているようである。私も昔日本人のコミュニティを作っていたのでわかるが、海外に出たらお互いに助け合って生きて行ったほうが良いのである。情報交換。一人一人の情報は大したことはないが、皆で合わせると結構良い量。先輩がどうやってアメリカのfaculty positionをとったかなど、「先達はあらまほしきものなり」である。その一つのツールとして日本人のコミュニティなのである。   今日の教訓  先達はあらまほしきものなり。 過去のブログ ・ 研究留学実践ガイド

選択肢が多すぎるアメリカでの、生存方法

むかしむかしに書いたブログがネタ帳に入れられたまま公開されていなかったので、ちょっと編集して公開することにした。 島岡さんのブログから引用 。前も引用したけど、また引用。 アメリカの“選択の自由という呪縛”に疲れたことです.アメリカではなんでもかんでもたくさんの選択肢があり,主体的に自分で選ぶことで自由を行使することが正しいという価値観が君臨しています.関西で普通の日本式教育を受けて育ったわたしは,自分で選択することがあまり好きではありません.選択するのが面倒臭いと思うし,選択の結果としての責任を負うことにもストレスを感じます.にもかかわらず,在米中は意思の力で多くの重要な選択をし,そのストレスに耐えてきましたが,とても疲れました. なぜなら私は ”そもそもレストランに入って肉の焼き具合や,付け合せのサイドメニュー,正直まったく味などわからないワインの選択など,本当はしたくないのです.社交のために練習してできるようになりましたが,本心では,どの店に入るかぐらいは自分で決めるが,料理はすべて大将のお任せでお願いしたい”のです。 それにぴったりのTedTalkを発見した。 私はこのTedTalk見た後、「これだけ選択肢の多い国に暮らしながら、私はなぜストレスに感じないのか」と思った。いろいろ考えたあげく「ある程度既に選択されている」ということに結論に落ち着いた。食べ物、服のブランド、リタイアメントプランの投資方法まで、全部ある程度決まっている。こういうのは「ポリシー」ということになるのかもしれない。そういうことにしておこう。選択肢の多いアメリカ、ダメダメなものも非常に多いので、外すとひどい目にあうのである。 食べ物 日本にいた時はレストランで一番珍しいメニューを頼んでいた。しかしアメリカでそれをやるとひどい目にあうので、一番外れが少ないものを選ぶことにしている。 初めて行くアメリカンレストランでは、ハンバーガーを頼む。ハンバーガーは必ずあるし、外れが少ない。肉の焼き具合はミディアムレア。食中毒になったら困るし、かと言って全部火が通っていたら美味しくない。 ハンバーガー上手く作れないアメリカンレストランは、生きれないでしょう。。。。 同じように、初めて行くタイレストランではパッタイ頼む。アメリカのタイレストランではパッタイは定番商品で必ずあるし、...

就職しました

全然ブログをアップデートしていなかったのだが、実は2024年11月に晴れて再就職した。今までの仕事とは違う、新しいタイプの仕事である。  ちなみにフルタイムの仕事に就職するまでは、免疫系の実験とかアイデアとかのself-employed(自営業?)のコンサルタントとして、いろんなスタートアップなどのお手伝いをしていた。積極的に新しい人と知り合いになってみたり、仕事紹介してもらったり、自分の出来そうにない仕事は、その仕事ができる知り合い人に回してみたり、いろいろな人に助けてもらいながら、なんだかんだで生活。みなさん、どうもありがとう。 「そのまま免疫系のコンサルタントとしてやっていく」ことも考えてみたが、それだとなんだかキャリアとして今後の展開が狭そうだったので、 今の仕事に就職した。 私は100年ぐらい生きる、75歳まで働く予定なので新しいことに挑戦したほうが良い。大体大きな会社だったら他の部門に配置されて経験積むぐらいだし。くわしくは ライフ・シフト をどうぞ。 さて1年間self-employedのコンサルタント業をして思ったことは以下のような感じ。 1. 島岡先生のいうところの「失敗しても命は取られない」は本当だった!  これ重要。いろんなことはやっぱりやってみないと、何事も経験してみないとわからない。「アメリカで職を失ったら、どこまで落ちるんだろう。」と密かに興味津々にしていて、健康保険はどうなんだろうとか、収入なかったらどうするんだろうとか、いろいろ調べながらなんとか一年過ごしてしまった。 自分で自営業として なんとか生活できちゃったというのは、ある意味強みであったりする。でもこれも人によりけりだし、環境によりけりだし、住んでいる州にもよりけりかもしれないし、時代にもよりけりかもしれない。 マサチューセッツ州はベネフィットが結構良い州だと聞いたことがある。  2. 島岡先生がいうところのスラッシュのあるキャリアが大切なのも本当である!  島岡先生は 研究者のための思考法 によると「大学教授/研究者/教育者/麻酔科医/地域医療者/作家」だそうな。 私がよくYoutubeで見ているイギリスのリッチそうなおじさんは、複数の収入を得るようにと説いている 。一つの場所から収入を得ていてそれでリストラにあったら終わりだからである。。。 3. 万一に備えて...

研究留学実践ガイド

Image
 報告するのを忘れていたのだが、 研究留学実践ガイド に執筆した。  研究留学として海外にふらっと行って(会社からとか研究室から送り込まれたわけではない)、その後アメリカの大学のAssistant Professor(日本でいうところの助教?)となって、さらにスタートアップに移動して、という経歴はあんまりないのである。実験医学のシリーズとして書いていたときにはスタートアップで働いていたので、「アカデミア以外のキャリアパス」を書いていた。日本人としてはそう多くはないが、他の国からアメリカに来る研究者は結構母国に帰らずにこっちで会社などに就職したりして定着してしまう。Land of Opportunitiesだからである。今Googleで検索したら Land of Opportunitiesはアメリカのニックネームだそうな。知らなかった。 その通りだけど。   アメリカは、自分の能力と運を試す国である。 本題に戻って。 実験医学のシリーズが好評だったのか、その後本にしますという連絡があった。その時には私はリストラされていた。従業員の40%を解雇するという、すごいアメリカ的なリストラである。そのリストラ話を「後日談」として追加して書いた。自分で言うのもなんだが、転んでもタダでは起きない性格である。ちなみに英語では、   When life gives you lemons, make lemonade というそうである。  さて、本が出版されてしばらく経って2月になった頃、本を編集してくれた 山本慎也先生 から連絡があり、ボストンのロングウッド、メディカルエリアにあるカフェネロで会うことになった。知り合いにも声をかけてたらなんと来てくれた!!! 一番すごいのは丁度出張中でボストンに来ていた知り合いである。LinkedInのメッセンジャーで「今度来た時は連絡してください」と書いておいたら本当に連絡してきてくれて、ちょうど時間があったから来てくれたのである。やはり縁というものはあるものである。 山本さんは、いろんな人の経験、特にユニークな経験をしている人の話を集めたかったらしい。 研究留学実践ガイド は57人の経験談(苦労話)が載っている。今から行きたい人が読んでもいいのだが、いろんな出来事にどうやって対応したのかが載っているの...

図書館のウェブサイトからデジタルの新聞・雑誌を借りる

Resourceというのは探せば出てくるものである。。。 最近日本語が出てこないので、ChatGPTにResourceの日本語を聞いてみる。 ---- "Resource" の日本語は「資源」や「リソース」です。文脈によっては「手段」や「資金」などと訳されることもあります。 ---- 半年ぐらい前に近くの図書館でカードを作った。なんと某新聞を無料でデジタルで購読できるらしい。デジタルの書籍・雑誌は別に図書館に行かなくても良い。これまで購読していた別の新聞を解約し、図書館を通して無料購読。毎週図書館カードの番号を入れないといけないのだが、タダだしそのくらいの不便は我慢することにする。  無料ってすごくない? 図書館のウェブサイトでデジタルの雑誌をみていたら、Kiplinger's Personal Financeも見つけた。 今まで購読していた私って、一体何? さらに日本の雑誌である「プレジデント」とか「東洋経済」とかも発見! なんと、そんなものまである!  他の言語の雑誌もあるので、結構購読しているということか。 今日の教訓 雑誌は図書館のカードで読めるものもある。 過去のブログ ・ 401kの移動&その他 2023年失業記録その6 (近くの図書館でカードを作ったこと)